健康とグローバルな食料システム: 投資家向けガイド
世界の食品セクターにおける事業活動は、人々の健康に大きな影響を及ぼしています。特に、肥満、栄養不良、食料不安、畜産に起因する薬剤耐性は、深刻な課題となっています。
1975年~2016年の成人肥満(出所:国連食糧農業機関〈FAO〉、2024年)
こうした課題は、医療費の増加、生産性の低下、規制圧力の増大など、企業への財務的影響を通じて、投資家に重大なリスクを及ぼす可能性があります。 各国政府は、砂糖税、マーケティング規制、抗菌薬の不適正使用の制限といった政策の導入を進めています。消費者の嗜好が、より健康的で透明性の高い食品へと移行する中、こうした規制や市場環境の変化は、企業の収益や投資家のリターンに直接的な影響を与える可能性があります。
本レポートは、食品セクターのリスクと機会を評価するための枠組みを投資家に提供するものです。また、食品セクターにおける健康関連課題について、企業との実効的な対話を進めるための投資家エンゲージメントの指針を、以下の6つの主要テーマに沿って提示しています。
投資家は、企業が健康関連のリスクと機会をどのように特定・評価・管理しているかを把握するとともに、積極的なエンゲージメントを通じて、より健康的で持続可能な食料システムへの移行を後押しする重要な役割を担うことができる可能性があります。
本レポートに関するウェビナー(2025年6月)
Global Child ForumとMUFGファースト・センティア サステナブル投資研究所が共催した本ウェビナーでは、本レポートをもとに、特に社会的・経済的に弱い立場に置かれた地域に暮らす子どもたちを対象とした、不健康な食品のマーケティングがもたらす倫理的な問題と影響について考察します。
主要なテーマは以下となります。
- マーケティングが子どもたちの食習慣と健康状態に与える大きな影響
- 規制環境が変化するなかで、食品・飲料企業に求められる責任とベストプラクティス
- より責任ある持続可能な業界慣行を促進するうえで、投資家が果たす重要な役割
登壇者
- Ekin Ergün Björstedt
Secretary General, Global Child Forum - Nina Vollmer
Director Child Rights & Sustainability, Global Child Forum - Sudip Hazra
MUFGファースト・センティア サステナブル投資研究所 ディレクター - Elena Zharikova
MUFGファースト・センティア サステナブル投資研究所 リサーチアナリスト
以下の動画は、プロフェッショナル投資家および機関投資家を対象としています。