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マイクロファイバー汚染

天然繊維、合成繊維、半合成繊維など全ての繊維はマイクロファイバーを放出します。マイクロファイバーは深海、海岸、河川、大気中、さらには動物、植物、ヒトの食物からも検出されています。生態系やヒトの健康に与える影響はまだ十分に解明されていないものの、環境と健康に及ぼす影響について急速に懸念が深まっています。

フルレポート版はこちらからご覧ください。

また、エグゼクティブサマリー版(7ページ)は本ページ下部よりご覧になれます。

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  1. Download full report (PDF)

マイクロファイバーとは、どのような問題ですか?

マイクロファイバーは主に3つの理由から、ヒトと環境に問題を与えています。

  • 自然環境における幅広い分布:マイクロファイバーは世界中に遍在し、非常に小さく、低密度です。そのため、伝播が容易であり、地球上のほぼすべての生息地で検出されています。
  • 生分解性の低さ:自然条件下における合成繊維の生分解はゆっくりとしかなされません。その結果、マイクロファイバーは自然環境に蓄積されることになります。
  • 環境および人体への影響:海洋生物の場合、マイクロファイバーの存在が内分泌かく乱作用、有毒性、腸閉塞、繁殖力の低下、死亡と関連があることがわかっています。しかしながら、この分野はまだ十分に解明されておらず、今後のさらなる調査・研究が待たれます。

ヤムシ(動物プランクトンの一種)がマイクロファイバーを摂取して、腸内の餌の通り道が塞がれてしまっている様子

© Richard Kirby

マイクロファイバー問題の規模はどのくらいの大きさですか?

毎年、推定48~428万トンの合成繊維および天然繊維のマイクロファイバーが自然環境に流出している可能性があります。(内部推定値。推定の詳細についてはレポートをご参照ください。)

これまでに、自然環境に蓄積された合成繊維のマイクロファイバーは、560万トンを超えると見積もられています。既存の研究は、主に洗濯時に合成繊維から抜け落ちるマイクロファイバーに焦点を当てているため、さらなる調査・研究が待たれます。

マイクロファイバー汚染による環境と健康への懸念が深まっているにも関わらず、マイクロファイバーの放出はほとんど規制されていません(OECD, 2021)。さらに、世界で消費される繊維量の増加に伴い、自然環境に流出するマイクロファイバーの量も増加が予想されます。世界の年間繊維生産量は、2030年までに約33%増加して、146百万トンになると見積もられています。(the Textile Exchange 2020).

レポートの2つの目的

1. マイクロファイバー汚染の発生源とその影響に関して、すでに分かっている内容を整理する。

2. マイクロファイバー汚染低減のために政府、産業界、投資家が採り得る措置の範囲を概説する。

   Ella Harvey, Dr Rory Sullivan and Nicky Amos著

 

フルレポート版(日本語、PDF37ページ)

詳しくお知りになりたい方はこちら

エグゼクティブサマリー版(日本語、PDF7ページ)

ポイントのみお知りになりたい方はこちら

マイクロファイバーのライフサイクルについて考えてみましょう

マイクロファイバーは衣服や他の繊維から自然環境に抜け落ちた非常に小さな繊維です。

こちらのビデオでは、人間の髪の毛の直径1/5しかないマイクロファイバーのライフサイクルについて分かりやすく説明をしています

マイクロプラスチック汚染:その原因・影響と投資家にとっての課題

プラスチック汚染は重要な世界レベルの問題となっています。プラスチックは私たちの日々の生活に深く浸透しており、現代社会はプラスチックに依存して成り立っていると言えます。しかし、廃棄プラスチックによる汚染、とりわけマイクロプラスチック汚染は、環境を破壊し、人の健康に影響を与えています。これは、政府の規制や消費者行動、企業の事業運営の変化を促すことによって、改善をもたらす余地があります。

本レポートでは、マイクロプラスチックに関連する環境および公衆衛生上の懸念について考察します。マイクロプラスチックが地球環境へ浸透し、やがて動物と人間の食生活へと取り込まれる道筋を明らかにし、こうした問題への対処方法と、私たちを含む多くの関係者が果たし得る役割について解説しています。

詳しくはこちら

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